2013年12月21日土曜日

ジュンヌとクーの物語最終話13 犬を連れてきなさい

ジュンヌは、どこをどう走ったのか、わからず足がずたぼろになってもはしりつづけました。

「はぁはぁ・・・はぁい、家だ!」ジュンヌは家に入り、自分の部屋にこもり、泣き続けた。

それから・・・「はっ!寝ちゃったんだ・・・クー・・・」ジュンヌがさびしそうな顔をすると、お母さんが帰ってきました。気がつくともう5時になっていました。

お母さんが「ジュンヌ・・・ジュンヌおりてきなさい!話があるのよ!」ジュンヌは無視しました。

「一番の友達のクーを捨てて来いなんていうお母さんの事なんて聞くか!」と思いながら歯をくいしばりました。

すると、お母さんは二階まできてドアを開けようとしました。

「ジュンヌ開けなさい・・・」というとジュンヌは、「嫌だ・・・」といいだまりこんでしまいました。お母さんは「じゃぁここで話すね。お母さんもちょっときつくいってしまったかもしれないわ。けどうそをつくのはダメなのよ・・・わかる?」といっても、ジュンヌは黙り込みました。

「たしかに犬を飼いたい気持ちはわかるけど・・・」とそこまで言うと、ジュンヌが「うそつき!!どうせそんなんうそにきまってるし、お母さんだってうそついてるやん!」と怒鳴りました。

お母さんはすこしの間だまり、「ごめんね。ジュンヌそんなに犬をかいたかったのね。いいわ早く犬を連れてきなさい・・・」そういうとジュンヌは沈黙し、ドアを開け、小さな声で「ありがと・・・」といい急いで公園へ行きました。

お母さんにはしっかりありがとうが聞こえました。もう7時です。真っ暗な外、ジュンヌはさっきクーを置いた場所につきました。

しかし、クーはいませんでした。

ジュンヌはあせり、「もしかしたらだれかが拾ったかも・・・」と思いました。だけど箱があるので誰も取っていないと判断しました。「クーどこ行ったんだよ・・・はぁはぁっ」ジュンヌはクーが行きそうな所をすべて探しました。しかしクーはいません。

「クー・・・」何時間か立ち風が吹いてきました。

東三国のほとんどを探しました。

ジュンヌは、「後、神崎川だけだなぁ。」とつぶやきました。だけどジュンヌは怖がりなのでなかなかいけません。「けど、もしかしたらクーがいるかもしれないしなぁ」といいつつ、迷っていました。

ジュンヌの家ではもうお父さんが帰ってきました。お母さんの話を聞いてお父さんとお母さんもクーを探し始めました。

ビンゴの家にとまりに行ったボッチは「しばらくお世話になってありがとうございました。」といい、急いで家に帰ろうとしました。

ジュンヌが神埼川に行こうとしたとき、お母さんとお父さんがきました。「おおっ!ジュンヌ。ぶじだったか」「ジュンヌクーは見つけた?」と言われジュンヌは「まだ。多分、神崎川と思うけど・・・」

するとお父さんが「だったら早く行こう!」といい3人は急いで神崎川に行きました。ボッチも合流し、4人で手分けして探しました。

ボッチが「その犬黒いんやろ?それやったら暗いから探しにくいなぁ・・・」と言い草むらをのぞきました。

ジュンヌはお気に入りの服が汚れてもクーのために必死に探しました。

すると、草むらが「ガサッ」と動き、黒い者が飛び出てきました。お父さんはびっくりしました。こうきが「もしかしたら今の犬・・・」というとみんなはいっせいに黒いのが行った方向へ走りました。

ジュンヌが「クーーーッ」と思いっきり叫ぶと黒い物はとまりました。

すると、「ヘッヘッ」という声とともにジュンヌにとびついたのはクーでした。4人はほっと、胸をなでおろしました。

ジュンヌは「クー会いたかったよ。もう一生話さないからね」といって泣きました。

終わり

0 件のコメント:

コメントを投稿