2013年12月11日水曜日

ジュンヌとクーの物語05 犬がいるの?

3月19日夜、夕飯を食べ、静まりかえったときジュンヌの部屋からクーの声が聞こえる。

ジュンヌはあせをたらしながらつくえで宿題をしました。

お母さんは夕飯のしたくをしています。

「えっと12×9は・・・106だ!」「ちがうでしょ。答えは109よ。まだかけざんわからないの?」とお母さんにいわれ、「そうだった。あはは・・・」とジュンヌはじしんがないようにいいました。

三十分後・・・「ふーっ。やっと終わった。」「早く食べなさい。ご飯、冷えるわよ」
ジュンヌは「うん。わかった」といって箸とご飯を持ってきました。

「うわーっ今日の夕飯は、シチューだ!」といってうれしそうに食べました。

ジュンヌはまるでクーの事を忘れたように「お父さんいつ帰ってくるの?」とお母さんに問いかけました。すると、お母さんは「9時ぐらいに帰ってくるわ。」といいました。

「ふーん。わかったありがとう。」といって、しーんと静まりました。

カチッ、カチッと時計が進む音が鳴り、7時12分をさしていました。

シチューを飲む「ずづっ」という音が二、三度聞こえたとき、二階のジュンヌの部屋からドン、ドンと聞こえました。

しばらくすると、「ワン、ワンワン!」と鳴りました。

お母さんが「なんなの犬がいるの?」といって席を立ち、天井をみあげました。ジュンヌは「目、目覚まし時、時計よ。」とふるえながらいいました。

つづく・・・

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