3月19日夜、夕飯を食べ、静まりかえったときジュンヌの部屋からクーの声が聞こえる。
ジュンヌはあせをたらしながらつくえで宿題をしました。
お母さんは夕飯のしたくをしています。
「えっと12×9は・・・106だ!」「ちがうでしょ。答えは109よ。まだかけざんわからないの?」とお母さんにいわれ、「そうだった。あはは・・・」とジュンヌはじしんがないようにいいました。
三十分後・・・「ふーっ。やっと終わった。」「早く食べなさい。ご飯、冷えるわよ」
ジュンヌは「うん。わかった」といって箸とご飯を持ってきました。
「うわーっ今日の夕飯は、シチューだ!」といってうれしそうに食べました。
ジュンヌはまるでクーの事を忘れたように「お父さんいつ帰ってくるの?」とお母さんに問いかけました。すると、お母さんは「9時ぐらいに帰ってくるわ。」といいました。
「ふーん。わかったありがとう。」といって、しーんと静まりました。
カチッ、カチッと時計が進む音が鳴り、7時12分をさしていました。
シチューを飲む「ずづっ」という音が二、三度聞こえたとき、二階のジュンヌの部屋からドン、ドンと聞こえました。
しばらくすると、「ワン、ワンワン!」と鳴りました。
お母さんが「なんなの犬がいるの?」といって席を立ち、天井をみあげました。ジュンヌは「目、目覚まし時、時計よ。」とふるえながらいいました。
つづく・・・
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